ロードバイク熱中症対策!サーモスボトル&シャワータイプキャップ

今年も酷暑の夏がきました。信号待ちではなるべく日陰で止まりたい。コンビニでクーリッシュを買ったら首筋に当てたい。川があったら飛び込みたい。暑さでアタマをぼ~っとさせてまでなぜ自転車に乗るのかもはや意味不明。

そんな熱中症寸前ライドで毎年夏場は消耗しきっていたのですが、今年の夏は違います。心強いアイテムを導入しました。

これです!


  • CAMELBAKボトル用のシャワータイプキャップ(REIGN REPLACEMENT CAP)
  • サーモス 真空断熱ケータイマグ FJF-580


まずキャメルバックボトル用のシャワータイプキャップ。これは見てのとおりキャメルバックボトルの取替キャップで頭や身体に水をかけやすいシャワーとなる小さい穴が開いたもの。ノーマルのボトルキャップと交換して使います。

2021年、今年から夏場は飲用と身体の冷却用のツーボトル体制でいくことにしました。これまでシートチューブ側のゲージにはツールケースを入れてたのですが、そこにシャワー用のボトルを。ツール類は外してあったサドルバッグをあらためて取り付けそちらに収納。手の届くこ前三角のフレームスペースには飲用のサーモスとシャワー用のキャメルバックというツーボトル体制です。


夏場の冷却にはこれまでは通常のボトルから水を頭にかぶったりもしてたんですが、案外うまく水がヒットしてくれなかったり、無駄に流れてしまったり。貴重なボトルの水を効果的に使えないもどかしさもありました。

実際のライドでさっそく使ってみたのですが、このシャワーキャップなら適量の水をやさしくかけることができました。首筋に、背中に、腕に、足に、、暑さたまらんときにかけて走ると気化熱でひんやり♪無駄が少ないのでボトルの水も割と長持ちします。



サイクルキャップもたっぷり濡らしてから被るとシャキッとして集中力も復活。きもちいい!体の熱を外側から冷やすのに効果てきめんです。

身体の冷却用と割り切っているボトルなので、水の補給は公園の水道蛇口はもちろん、トイレの手洗い水も使いました。何なら手頃な川の水が汲めればそれでも問題なさそう。

ただ一つだけ気をつけなきゃいけなかったことが。

頭からシャワーをかけたいときはアイウエアを外してからにしたほうが良かったと反省。ヘルメットもアイウエアもつけた状態で頭からシャワーしたら、レンズについた水滴は乾いてもなんか水の跡がついちゃって。さらに顔に塗ってた日焼け止めクリームが水滴に混ざってレンズについて拭き取っても視界不良このうえない。あとで水道を見つけてアイウエアごとジャブジャブ洗う羽目に。

ま、そんなとこだけ気をつければ、このシャワーキャップはとても使い勝手が良いし暑さ対策の強い味方。身体にシャワーをかけられるのはめっちゃ気持ち良いです。

ちなみにシャワーとしてだけでなく回して切り替えれば通常の飲用としても使えます。その際はちゃんと飲める水を入れておくべきですけど。


キャメルバックボトル用のアタッチメントなので他のメーカーのボトルに合うかはちょっとわかりません。口径が同じでもネジ切りが違っていて使えない可能性あります。



次はもうひとつの暑さ対策、サーモスのボトルについて。

これ、友人が使っていてオススメされて気にはなっていましたが普通のボトルより値段も高めだし購入には二の足を踏んでいたもの。でももう暑さに四の五の言ってられない。少し貯まってたAmazonのポイントもぶっこんでポチりました。

通常の魔法瓶、水筒では定評のあるサーモス。その自転車用として作られた580mlの真空断熱ケータイマグです。保温、保冷性能には疑いないでしょう。

ELITEのボトルゲージにジャストフィット、、というかボトル自体に弾性はないのできつく入れ込む感じではないですね。ほんとジャストサイズでスッと挿し込む感じ。通常のボトルを入れるよりは緩いです。かといって落ちるほどでもないです。もしかするとゲージによっては緩すぎる場合もあるかもしれません。緩くて落ちそうならボトルの胴体にプロテクションフィルムなど貼って厚みを少し増してあげると良いかも。



コンビニで買った冷たい水を入れてみます。ボトルの容量は580mlなので、600mlのペットボトルだとほんの少し入りきりません。ま、それくらい飲んじゃえばいいんで問題ないですね。



ロックになっているツマミを手前に外し、ボタンをプッシュすればキャップがパカッと開いて飲み口が現れます。


以前はストロー型の飲み口だったようですが、吸わなくても飲めるタイプにモデルチェンジしたそうです。心拍上がってるときにストロー吸うのはちょっと飲みづらそうなので改良されてよかったです。


さて実際のライドでの使用感。

まずゲージでの収まりですが、路面に凸凹がある場合、微妙にカタカタ音がしました。ゲージから飛び出して落ちるほどではないですが、音が出ない程度にもう少しフィットさせたいのでプロテクションフィルムを少し貼ろうかと思います。傷防止にもなるし。

次に走りながらの給水。ゲージから取り出してキャップを開けて飲むという一連の動作を片手で行うには少しネックが。下は取説の図です。


キャップを開けて飲み口を出すにはロックリングを手前に解除してからボタンをプッシュするのですが、片手でボトルを持ってロックリングを外すのはまず無理。なので口で(歯で)ロックリングを外す必要が。これがスマートじゃない。

ロックさえ外れればワンプッシュでキャップが開くのであとは片手でも飲むことが可能、、であれば最初からロックをしなければいいのでは、という結論に。

別にロックをしてなくてもボタンを押さない限りキャップは開かないので問題ありません。ライド中はロックをしない、ってことでOKとしました。


そして一番大切な保冷性能ですが、これはもう文句ありません。プラ製の通常ボトルとはそもそも構造、材質が違う真空断熱ボトル。保冷持続時間は比べ物になりません。炎天下の中、ボトルの中の冷水はずっと冷水でした。走行中の暑さ乾きをいつでも冷たいドリンクで潤せるのは嬉しい!580mlのドリンクなんて1時間もすればほぼ飲み干しちゃうんですが、最後まで変わりなく冷たかったです。

保冷性能と引き換えに重量が重いのでは?と気になるところでしたが、カタログ重量で280g。実際これもまぁ許容範囲。確かにプラ製のボトルに比べれれば重いです。金属製だし。でもめちゃめちゃ重いって印象ではないです。少しでも軽量化したい場合はプラボトルが良いでしょうが炎天下ライドの熱中症対策とトレードオフで考えるなら全くもって許容範囲と思います。

150kmのライドで6本のペットボトルをこのサーモスに補給しましたが、すべて最後まで冷たく飲めました。そしてシャワーに使ったボトルは中身の水を3回補給しました。このサーモスボトルとシャワーボトルが無かったら、真夏の炎天下でのロングライドは相当キツかったと思われます。いや、この2つがあっても酷暑の夏ライドが決して楽になるわけではないのですが、暑さによるキツさ、消耗、乾きをクールダウンするためには効果的。今後の夏ライドではもう無しでは考えられなくなりました。それぞれ、内と外から体温を下げるための重要なアイテムと言えます。



炎天下150kmライドの翌日、リカバリーゆるポタで60kmほど流したのですが、サーモスボトルに氷を入れて水を持って出たところ、日中3時間走り終えた最後まで氷が残って冷たいままでした。あらためて保冷性能の素晴らしさを確かめることとなりました。